“葉柄（えふへい）” の例文

所が農學部の裏門からはひる小徑のわきの地面に其聚落（しゆうらく）の有ることをふと見付けたのである。花莖はいまだ甚だ伸びず、なほ能（よ）く水分を藏し葉柄（えふへい）もかなり太かつた。

すかんぽ (旧字旧仮名) ／ 木下杢太郎(著)

彼等（かれら）はそれから其（そ）の貴重（きちよう）な呼吸器（こきふき）であつた枯葉（かれは）を一枚（まい）でも枝（えだ）から放（はな）すまいとし又（また）離（はな）れまいとして居（ゐ）る。生育（せいいく）の機能（きのう）が停止（ていし）されると共（とも）に粘着力（ねんちやくりよく）を失（うしな）ふべき筈（はず）の葉柄（えふへい）が確乎（しつかり）と保（たも）たれてある。

土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)

“葉柄”の意味

《名詞》

植物において、葉の一部として、葉身と茎を接続している小さな柄状の部分。
(出典:Wiktionary)

“葉柄”の解説

葉柄（ようへい、en: petiole, leaf stalk）は、植物において葉身と茎を接続している小さな柄状の部分で、葉を構成する器官の一つである。葉は基本的に葉身、葉柄、托葉の3器官からなり、葉柄は葉身を支え、茎と葉身の間で水、栄養物質、同化物質が移動するための通路として機能している。葉柄はしばしば托葉をもつが、双子葉植物の葉でよく発達し、木本の40 %、草本の20 %の種が持つとされる。
マメ科など向位運動を起こして葉身を日光の方向へ向けたり、葉柄の長さの小さな変化により葉身の向きを変える種もいる。
複葉では小葉を付ける葉の中心軸は葉軸（ようじく、rachis, rhachis）といい、複葉における小葉の柄は小葉柄（しょうようへい、petiolule）と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)

葉	常用漢字 小３ 部首:⾋ 12画
柄	常用漢字 中学 部首:⽊ 9画