トップ
>
萱笠
>
すげがさ
ふりがな文庫
“
萱笠
(
すげがさ
)” の例文
彼は肩に掛けている
旅嚢
(
りょのう
)
を揺りあげ、持っている
萱笠
(
すげがさ
)
をふらりと、その岩のほうへ振った。すると、老人の顔を緑色の影がかすめた。
似而非物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
さらさらと乾いた粉雪だから、功兵衛は
萱笠
(
すげがさ
)
をかぶっただけで下城した。彼は登城して必要のない限り、供の者は帰らせていた。
醜聞
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
小砂利の鳴る音を聞いたからであるが、振返ってみると
帯刀
(
たてわき
)
であった。
萱笠
(
すげがさ
)
をかぶり
短袴
(
たんこ
)
に草履ばきで、
釣竿
(
つりざお
)
と
魚籠
(
びく
)
を持ち、
餌箱
(
えばこ
)
を
紐
(
ひも
)
で肩に掛けていた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
着ている
生麻
(
きあさ
)
の
帷子
(
かたびら
)
も、
袴
(
はかま
)
も、汚れてほこりまみれで、
萱笠
(
すげがさ
)
をあみだにかぶり、彼は刀を肩にかついでいた。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「たった二度か三度会っただけなのに、相手は旅姿で
萱笠
(
すげがさ
)
をかぶったまま、街道を歩いていたのに、それでもわかったじゃないの、あたしたちはどういうわけなの」
榎物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
頼母は
萱笠
(
すげがさ
)
をかぶり、腰には脇差だけ差して、
袷
(
あわせ
)
の着ながしであった。堤からおりたところは、
脆
(
もろ
)
くなった堤の土が崩れるため、ひとところ高く、水の中へと突出ている。
葦は見ていた
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
松造は茶色になった
萱笠
(
すげがさ
)
を
冠
(
かぶ
)
った。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
萱
漢検準1級
部首:⾋
12画
笠
漢検準1級
部首:⽵
11画
“萱”で始まる語句
萱
萱草
萱原
萱葺
萱野
萱堂
萱山
萱屋
萱乃
萱門