“草行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうぎょう66.7%
さうぎやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和漢雑用は古来すでに用うるところ、おおいにその用に適すといえども、天下これを読む者幾何人いくばくにん、はた字書ありというと云えども、草行そうぎょうたいに至りては、また如何いかんせん。
平仮名の説 (新字新仮名) / 清水卯三郎(著)
唯草稿を丁寧に清書して教を乞ふ事礼儀の第一と心得べし。小説のことなればことごと楷書かいしょにて書くにも及ばじ、草行そうぎょうの書体をまじふるも苦しからねど好加減いいかげんくずかたは以てのほかなり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
維新前の教育を受けた父の書體、趙子昂てうすがうの書體を味つた草行さうぎやうの名筆は、全文の意味を推測する以外に、自分には殆んど讀み得ない。輸入煙草の箱に書いてあるアラビヤ文字を見るやうな心持がする。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)