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茶博多
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ちゃはかた
ふりがな文庫
“
茶博多
(
ちゃはかた
)” の例文
今も、黄いろい秩父の
対
(
つい
)
の着物に
茶博多
(
ちゃはかた
)
の帯で、末座にすわって聞いているのを見ると、どうしても、一生を
放蕩
(
ほうとう
)
と遊芸とに費した人とは思われない。
老年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
紺
(
こん
)
の
亀甲
(
きっこう
)
の
結城
(
ゆうき
)
、
茶博多
(
ちゃはかた
)
の帯を
甲斐
(
かい
)
の口に、渋く堅気に
份
(
つく
)
った三次、夜が明けるが早いか亀安の
暖簾
(
のれん
)
を潜った。
早耳三次捕物聞書:02 うし紅珊瑚
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
金坊のお父さんは、講中の世話役だから
橘
(
たちばな
)
のもようのお揃いの
浴衣
(
ゆかた
)
を着て、
茶博多
(
ちゃはかた
)
の帯をしめて、お
尻
(
しり
)
をはしょって、白足袋の足袋はだしで、吉原かむりにして襟に講中の
団扇
(
うちわ
)
をさしていた。
旧聞日本橋:05 大丸呉服店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
小野は相変らず綺麗な
姿
(
なり
)
をしていた。何やらボトボトした新織りの小袖に、コックリした
茶博多
(
ちゃはかた
)
の帯を締めて、純金の指環など光らせていた。持物も取り替え引き替え、気取った物を持っていた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
敷台
(
しきだい
)
に立ちはだかって
戸外
(
おもて
)
へ
呶鳴
(
どな
)
った玄蕃、三ッ引の紋を置いた黒
羽二重
(
はぶたえ
)
を着流し、
茶博多
(
ちゃはかた
)
を下目に結んで、大柄な
赭黒
(
あかぐろ
)
い顔と言い、身体がたっぷりしてるから、なかなかどうして
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
博
常用漢字
小4
部首:⼗
12画
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
“茶博”で始まる語句
茶博士