トップ
>
芋坂
>
いもざか
ふりがな文庫
“
芋坂
(
いもざか
)” の例文
麻布
芋坂
(
いもざか
)
の津田角右衛門——そう聞いた約束の屋敷を、かれはさがした。かなりな構えで、取次は、いいつけられてあったと見えて
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
谷中
芋坂
(
いもざか
)
の名物
羽二重
(
はぶたえ
)
団子
(
だんご
)
がアンポンタンのお茶受けに好きだった。その団子屋の近くは藤木さんの住居になった寮だ。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
主人は
芋坂
(
いもざか
)
の団子を喰って帰って来て相変らず書斎に引き
籠
(
こも
)
っている。細君は——細君は何をしているか知らない。大方居眠りをして山芋の夢でも見ているのだろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
四方
(
あたり
)
を見廻すと、
芋坂
(
いもざか
)
へ降りる木立の中に、チラリと影が射した。——
姐
(
ねえ
)
さん、ちょいと待った——と、追っかけると、いきなり闇の中から飛出して、ドンと来た者がある。
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大「拙者は根岸の
日暮
(
ひぐれ
)
ヶ岡
(
おか
)
に
居
(
お
)
る、あの
芋坂
(
いもざか
)
を下りた処に」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
浅草の金竜山にしてもあんと、きなこと、ごまのついた餅、芝の
太々餅
(
だいだいもち
)
もおなじくであり、大橋ぎわのおだんご、谷中
芋坂
(
いもざか
)
のおだんご、そのほか数えたらいくらでもあるが——
旧聞日本橋:17 牢屋の原
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
行きましょう。上野にしますか。
芋坂
(
いもざか
)
へ行って団子を食いましょうか。先生あすこの団子を
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
芋
常用漢字
中学
部首:⾋
6画
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
“芋”で始まる語句
芋
芋虫
芋粥
芋刺
芋茎
芋殻
芋焼餅
芋畑
芋蔓
芋銭