船長キャプテン)” の例文
欧洲航路の優秀船の船長キャプテンを勤めていたと云い、相当な蓄財たくわえもあるらしく退職後はこうして人里はなれた美しい海岸に邸を構えて
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
船長キャプテンの前で一等運転士の作った出鱈目でたらめの契約書に署名サインする時、何ということなしに為吉はシンタロ・サカモトと書いてしまった。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
上は船長キャプテンから下は火夫やコックにいたるまで二人曳きでッとばして、出帆五分前——二分まえ、というきわどいところを桟橋の本船へ駈けつけてくる。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕らにも最初のうちはよく分らなかったけれど、船長キャプテン一等運転士チーフメイトなどといろいろ意見を交換し合った結果、これは例の怪人集団の写真だという推定に落付いたんだ。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
新聞記者ジャーナリストに訴える。英国大使館のこの暴状を我々は新聞記者に訴える。船長キャプテンに通じてくれ!」
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
婦人は、金持臭い哀命をふりくそばから、ヤツ当りに、上級船員へ詰問した。船長キャプテンの赤い顔も、のっぽな事務長の顔も、空へ向いたままこわばってしまった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船長キャプテン!」ボウトの人は口ぐちに叫んだ。「このボウトへお上んなさい! まだ一人ぐらい大丈夫です」
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
ただ一度船長キャプテンに呼ばれて行った時、家庭の事情で伯父の家から逃げて来たと為吉は答えた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
船長キャプテンは、まっ赤になって、それへ呶号どごうを返した。難船にひんしたせつなのように、大きな拳が空でうごいた。会社側の職工長は、陸の者を追いながら、一足跳びに桟橋タラップを渡って来た。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)