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じせき
ふりがな文庫
“
自責
(
じせき
)” の例文
いやいや彼の自由をもっと狭い立場に追いつめていたのは彼にはどうしても軽く持てない
自責
(
じせき
)
だった。長としての責任感だった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして自分の机の前に身体を
抛
(
な
)
げ出すと共に、此のあさましい試みが生んだ
惨劇
(
さんげき
)
の中に、間接ながらとりもなおさず殺人者である自分を見出して、はげしい
自責
(
じせき
)
と恐怖とに身を震わせました。
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ふと
自責
(
じせき
)
の念が、鋭く私を打った。桜島に来て以来、私は家にも便りを出さない。桜島に来て居ることすら、私の老母は知らないだろう。私の兄は、陸軍で、比島にいる。おそらくは、生きて居まい。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
つよい
慚愧
(
ざんき
)
と、
自責
(
じせき
)
の
笞
(
しもと
)
に、打って打って打ちぬかれるのだった。誰か、杖をあげて
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
枕の上の顔よりも青じろい顔して、清十郎はその側に
寂然
(
じゃくねん
)
と坐っていた。自分が
蹂
(
ふ
)
み
躪
(
にじ
)
った花の痛々しい苦悶に対して、
自責
(
じせき
)
の
首
(
こうべ
)
を垂れたまま、さすがに彼の良心も苦悶しているらしい。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
一夜を
懊悩
(
おうのう
)
した結果である。
自責
(
じせき
)
から来た深刻な決意が眉にも
漲
(
みなぎ
)
っていた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“自責”の意味
《名詞》
自責(じせき)
自分で自分を責めて咎めること。
(出典:Wiktionary)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
責
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
“自”で始まる語句
自分
自
自然
自棄
自惚
自由
自暴
自家
自動車
自宅