腕釧うでわ)” の例文
それは年の頃十四五の綺麗な少女で指輪も腕釧うでわも透きとおった影の映りそうな水晶であった。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
耳鉗みみわ腕釧うでわも細い姿に、抜出ぬけでるらしく鏘々しょうしょうとして……あの、さら/\と歩行あるく。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで女は寝台の上にあがり、きちんと着ていた衣服をゆるめて、うでにはめている腕釧うでわをあらわした。それは条金じょうきんで紫金の色をした火斉珠かせいしゅをとおして、それに二つの明珠めいしゅをはめこんだものであった。
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
耳鉗みゝわ腕釧うでわほそ姿すがたに、拔出ぬけでるらしく鏘々しやう/\として……あの、さら/\と歩行あるく。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)