“能管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のうかん80.0%
のうくわん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、城内は相かわらずで、深更まで狭間はざま明々あかあか燈火ともしびが望まれ、どうかすると濠水ほりみずに、悠長な能管のうかんの音や小鼓こつづみの鳴りひびいていたりすることもありますが」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中から出たのは、平凡な能管のうかんが一冊、それを膝の前に開いて春日藤左衛門は見詰めました。
高々ととうを卷いたぬば玉の能管のうくわん、血のやうな歌口をしめし乍ら、藤左衞門はさつと禁制の賦に眼を走らせます。
中から出たのは、平凡な能管のうくわんが一册、それを膝の前に開いて春日かすが藤左衞門は見詰めました。