纏持まといもち)” の例文
火事場かじば纏持まといもちのように、いきせきってんでたのは、おな町内ちょうない市村座いちむらざ木戸番きどばん長兵衛ちょうべえであった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
同時にまた、いつのまにか、火消、纏持まといもちが、すべての非常道具を持ち出して、町角辻々を固めてしまう。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)