ちじ)” の例文
あっいたと思わず身体をちじめたとき、博士の足は、その煙突から一丁も放れた或る喫茶店の窓にひっかかって、靴がポロリとげたのであったから。
空気男 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
「実は、おろかな私どものことでございますので、ついなんにも存じませんで、うっかりこしらえましたものでございます」と言って、ちじみあがってお申しわけをしました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
身体にぴったりとついていて、しかもちじみが自在じざいです。保温がよくて風邪もひかず、汗が出てもすぐ吸いとります。そして生まれながらの人間の美しい形を見せています。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
女史の言葉に、僕は塩をふりかけられたなめくじのように、いよいよちじまった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
見ると自分の足が小さくちじんでいく。肌色がわるくなる。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)