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綿入羽織
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わたいればおり
ふりがな文庫
“
綿入羽織
(
わたいればおり
)” の例文
黒一楽
(
くろいちらく
)
の
三紋
(
みつもん
)
付けたる
綿入羽織
(
わたいればおり
)
の
衣紋
(
えもん
)
を直して、彼は
機嫌
(
きげん
)
好く
火鉢
(
ひばち
)
の
傍
(
そば
)
に歩み寄る時、直道は
漸
(
やうや
)
く
面
(
おもて
)
を
抗
(
あ
)
げて礼を
作
(
な
)
せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
掻
(
かき
)
仰
(
おほ
)
せの如く此後は決して
立寄
(
たちよる
)
まじと
堅
(
かた
)
く約束なし猶又
綿入羽織
(
わたいればおり
)
一ツを貰ひ夫より本所柳原町なる舂屋權兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そういう晩には
綿入羽織
(
わたいればおり
)
をすっぽり頭からかぶって、その下から口笛と共に白い蒸気を吹出しながら、なるべく脇目をしないようにして家路を急いだものである。
追憶の冬夜
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
しかし私はやがてこの暗い夜、この悲しい夜の
一夜
(
いちや
)
ごとに、鳴きしきる虫の叫びの次第に力なく弱って行くのを知りました。私はいつか
袷
(
あわせ
)
の上に新しい
綿入羽織
(
わたいればおり
)
を着ています。
監獄署の裏
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
おれはあっちの
綿入羽織
(
わたいればおり
)
を着て行こうか、少し寒いようだねと、旦那がまた云い出すと、およしなさいよ、見っともない、一つものばかり着てと、御作さんは
絣
(
かすり
)
の綿入羽織を出さなかった。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
綿
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
織
常用漢字
小5
部首:⽷
18画
“綿入”で始まる語句
綿入
綿入半纏
綿入物
綿入袢纏