“わたいればおり”の漢字の書き方と例文
語句割合
綿入羽織100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし私はやがてこの暗い夜、この悲しい夜の一夜いちやごとに、鳴きしきる虫の叫びの次第に力なく弱って行くのを知りました。私はいつかあわせの上に新しい綿入羽織わたいればおりを着ています。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
おれはあっちの綿入羽織わたいればおりを着て行こうか、少し寒いようだねと、旦那がまた云い出すと、およしなさいよ、見っともない、一つものばかり着てと、御作さんはかすりの綿入羽織を出さなかった。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)