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綺倆
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きりょう
ふりがな文庫
“
綺倆
(
きりょう
)” の例文
此頃は其金にてトローンの近辺へ不評判なる酒店を開業し倉子は日夜酒に沈溺せる有様なれば一時美しかりし其
綺倆
(
きりょう
)
も今は
頽
(
くず
)
れて見る影なし
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
御自分たちの御
綺倆
(
きりょう
)
と、学校の成績ばかりを一所懸命に争ってお出でになる方には、私が何となく劣等な、片輪者のように思われたのでしょう。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
田舎にいる杉原という詩人も、もう父親になっていたが、やって来ると、すぐ赤児の
綺倆
(
きりょう
)
をほめた。
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
それに
気質
(
きだて
)
がまことに
柔和
(
すなお
)
で、「
綺倆
(
きりょう
)
千両、気質が千両、あとの千両は婿次第」と子守女が唄うている位で御座いました。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
夫
(
それ
)
に外に悪い癖は有りませんけれど其お倉さんも大変な
衣服蕩楽
(
なりどうらく
)
で藻西太郎さんの身代に釣あわぬほど立派な
身姿
(
みなり
)
をして居ますから
綺倆
(
きりょう
)
が一層引立ちます
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
こんな言い方は
胡麻化
(
ごまか
)
しであって
悉皆
(
しっかい
)
の表現がおよばないようだが、全くそれはすぐれた
綺倆
(
きりょう
)
をもった女の人に、その類似をもとめてみると楽に現わせるものに思えた
陶古の女人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
おまけにそのお嬢さんというのは、今までに見た事もない、何ともかんとも云えない美しい
綺倆
(
きりょう
)
だと云うんだ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
綺倆
(
きりょう
)
は決して悪くはない。
幻影の都市
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
綺
漢検1級
部首:⽷
14画
倆
漢検1級
部首:⼈
10画
“綺”で始まる語句
綺麗
綺羅
綺羅星
綺
綺語
綺麗好
綺羅美
綺堂
綺麗事
綺紈