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素木
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しらき
ふりがな文庫
“
素木
(
しらき
)” の例文
還
(
かえ
)
してくれないから、その代りに私が精根こめて彫った
素木
(
しらき
)
の普賢菩薩、これは琢堂一代のうちでも、五本の指に折られる傑作だ。
銭形平次捕物控:134 仏師の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
(いつも
葛織
(
きびらお
)
りの帽をかぶり、
白木綿
(
しろもめん
)
か
白麻
(
しろあさ
)
の着物をまとい、
素木
(
しらき
)
の
輿
(
こし
)
、或いは四輪の車に乗って押されてあるいた)
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
古びた
素木
(
しらき
)
のテエブルに大きな木の盆を据えて、黄ばんだ麦粉をしきりに両手で
捏
(
こ
)
ねかえしていた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
と言う愛子と一緒に、岸本はその
素木
(
しらき
)
の檜木板に
眺
(
なが
)
め入った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
小石川の金富坂を上がって、貧弱な
素木
(
しらき
)
の門をはいると、玄関までの十数間が両側に丸太で棚を組んで、頭の上まで、
南瓜
(
かぼちゃ
)
がぶらさがっている。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
だが向って右手の硝子窓には黄の赤い蘭科の花の鉢が一つ、大きな
素木
(
しらき
)
のテエブルの上に載せてあって、その怪しげな生物が、またこの大陸風のこの雨の日の外光を思いきり吸いふくれていた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
又六は伜の
銘
(
めい
)
を
削
(
けづ
)
つた上、神々しい
素木
(
しらき
)
の佛樣へ、見世物向きに、あんな下品な彩色をして了ひました。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
素木
(
しらき
)
の卒塔婆のへりに来て
跳
(
は
)
ぬる
螇蚸
(
はたはた
)
の子のさみどりの翅
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
粉本
(
ふんぽん
)
には勿體ないが嫁のお倉を使つて、
素木
(
しらき
)
のまゝ死んだ女房の供養に、
菩提寺
(
ぼだいじ
)
に納める積りでしたが、フトした手違ひから、雲龍齋又六に横取りされたので御座います
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
粉本
(
ふんぽん
)
には
勿体
(
もったい
)
ないが、嫁のお倉を使って、
素木
(
しらき
)
のまま死んだ女房の供養に、菩提寺に納めるつもりでしたが、フトした手違いから、雲龍斎又六に横取りされたのでございます
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
手に取ったのは、
素木
(
しらき
)
に彫った
普賢菩薩
(
ふげんぼさつ
)
像、台から仏体まで、せいぜい一尺二三寸もあるでしょうか。毛ほどの顔料も用いない、全くのうぶな
檜材
(
ひのきざい
)
ですが、少し荒いタッチで、
鑿
(
のみ
)
の跡が匂うばかり。
銭形平次捕物控:134 仏師の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“素木”で始まる語句
素木彫
素木造