“檜材”の読み方と例文
読み方割合
ひのきざい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寶冠はうくわんだけでも、首だけでもいゝから此場で彫つて見ろ——と、檜材ひのきざいのみを突きつけたこともあるさうで御座います。
そして、その大黒さまを作る材であるが、それは、檜材ひのきざいである。日本橋の登る三枚目の板が大事にされたもの……王城の地を中心にして京を上としてある。
「楠木氏の菩提寺の中院ちゅういんは、あの辺です」と、永島住職が指さす。水は見えないが、崖下は金剛山の西麓からくる石見川である。奥からは、良質な檜材ひのきざいが出る。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)