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紅唇
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べに
細流ある所にいたれば
紅唇粉面の
哥妓紅裩を
褰て
渉る、
花姿柳腰の
美人等わらじをはいて水をわたるなど
余が江戸の目には
最珍らしく
興あり。
酔客ぢんくをうたへば
酔妓歩々躍る。
と、玉枝は、笹いろに光る
紅唇のあいだから、細かい歯を見せて、遠心的に
細流ある所にいたれば
紅唇粉面の
哥妓紅裩を
褰て
渉る、
花姿柳腰の
美人等わらじをはいて水をわたるなど
余が江戸の目には
最珍らしく
興あり。
酔客ぢんくをうたへば
酔妓歩々躍る。