糺明きうめい)” の例文
見いだし且つは其所の役人自然しぜん私欲しよくすぢ等之れあり下々の者難澁なんじふ致す向もあらば夫々御糺明きうめい仰付おほせつけらるゝ御趣意しゆいなり依て上樣御目代もくだいとの仰を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「馬鹿!」——「不孝者め!」——「先祖代々のごふさらし!」などと、非常な權威を以つて糺明きうめいする。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
イエ九助の正直しやうぢきなる事は村中の譽者にて誰知らぬ人も御座りませぬと云を理左衞門又おのれ口をきく糺明きうめいを云付るぞとおどせば周藏は吃驚し老人の事故ふるへ居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とぢられけり然ば吾助白状はなすと雖も落着らくちやくに致されざるは越前守殿吾助が面體めんてい太刀疵たちきずと云何樣なにさまくせあるべき惡漢わるものと見られし故内心ないしんには今一應吟味致し舊惡きうあく有ば糺明きうめい有んと思は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)