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簣
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あじか
ふりがな文庫
“
簣
(
あじか
)” の例文
さて取り捨つべきところもなければ、屋敷の
外
(
そと
)
に穴を掘りてこれを
埋
(
う
)
め、蛇塚を作る。その蛇は
簣
(
あじか
)
に
何荷
(
なんが
)
ともなくありたりといえり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
沙を運ぶ者は、
笊
(
ざる
)
に容れて
枴
(
おうこ
)
で担い、礁の破片を運ぶ者は、大きな
簣
(
あじか
)
に容れて二人で差し担って
往
(
ゆ
)
くのであった。
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
陽炎
(
かげろふ
)
や
簣
(
あじか
)
に土をめつる人
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
第一種の話というのは、ある男が六十になった親を
畚
(
もっこ
)
とか
簣
(
あじか
)
とかに入れて、小さい
息子
(
むすこ
)
に片棒をかつがせて、山の奥へ棄てに行く。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そして、其の大きな男の
後
(
うしろ
)
にも
枴
(
おうこ
)
で差し担った
簣
(
あじか
)
が来ていたが、それにも人夫の一人が頭と一方の
足端
(
あしくび
)
を
衣片
(
きれ
)
でぐるぐる巻きにして
仰臥
(
あおむけ
)
に寝かされていた。
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
陽炎
(
かげろう
)
や
簣
(
あじか
)
に土をめづる人
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
さて取り捨つべき所もなければ、屋敷の外に穴を掘りてこれを埋め、蛇塚を作る。その蛇は
簣
(
あじか
)
に
何荷
(
なんが
)
ともなくありたりといへり。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
笊
(
ざる
)
と
簣
(
あじか
)
の群はまた蟻のように
陸
(
おか
)
へ
往来
(
ゆきき
)
をはじめた。
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
簣
漢検1級
部首:⽵
18画