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立駢
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たちなら
ふりがな文庫
“
立駢
(
たちなら
)” の例文
折柄
(
おりから
)
四時頃の事とて日影も大分
傾
(
かたぶ
)
いた塩梅、
立駢
(
たちなら
)
んだ樹立の影は
古廟
(
こびょう
)
の
築墻
(
ついじ
)
を
斑
(
まだら
)
に染めて、
不忍
(
しのばず
)
の池水は大魚の
鱗
(
うろこ
)
かなぞのように
燦
(
きら
)
めく。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
鉱山の方へ搬ばれてゆく、
味噌
(
みそ
)
や
醤油
(
しょうゆ
)
などを荷造した荷馬が、町に幾頭となく
立駢
(
たちなら
)
んで、
時雨
(
しぐれ
)
のふる中を、尾をたれて白い息を吹いているような朝が幾日となく続いた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
近いうちに家が建つことになっているその原には、
桐
(
きり
)
の木やアカシヤなどが、昼でも涼しい蔭を作っていた。夏草が
菁々
(
せいせい
)
と
生繁
(
おいしげ
)
って、崖のうえには新しい家が
立駢
(
たちなら
)
んでいた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
駢
漢検1級
部首:⾺
16画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞