“菁々”の読み方と例文
読み方割合
せいせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここかしこ日は照ってはいましょう。緑色に生々と、が、なかには菁々せいせいたる雑草が、乱雑に生えています。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
折から野原は一時に青草で満たされ、そうしてその間に緑葉菁々せいせいと生い茂るのであるから、人の心も何となく長閑のどかになって野外の散歩を試みずには居られない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
戸外そとの春も、一日ごとに、菁々せいせいと大地からえていたが、この吉水の禅房も、若草のようだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)