神道しんとう)” の例文
しこうして徳川時代における偏理的儒教は、早くも神道しんとうと抱合し、尊王賤覇せんぱ、大義名分、倒幕復古、祭政一致の理想を聯亙れんこうするに到れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
わたしたちのいう個人祈願こじんきがん、一人かぎりの願いごとを神さまに申しあげることが、日本の神道しんとうにもはじまってきたのはこの結果であった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかして神道しんとうが日本民族固有こゆう観念かんねんを代表するものならば、恩誼おんぎを知るは取りもなおさず日本民族の特長であると断言してよかろうと思う。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
話はすぐ真面目な話になって、東京の進駐軍に対する日本人の感情の問題、最近の共産党の動き、戦後の神道しんとうの状態などについて、いろいろ聞かれた。
アラスカ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
新ポン教の教理は仏教に似て、そうしてまた神道しんとう気味合きみあいを持って居る教えである。ちょうど日本の両部神道りょうぶしんとうというたようなものであるが、しかし其教それよりもなお一層いっそう進んで居ります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
先年交換教授こうかんきょうじゅとして渡米するにつき、その準備の一つとして、研究というほどの深い事もないが、少しく調査したいことがあって、神道しんとうに関する書物を読んでみた。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
これに儒教と神道との化合したる鉄案にあらずや。もしそれ山崎闇斎が吉川流の神道しんとうを儒教に応用し、みずから垂加すいかと号したるが如き、また以てその系統の如何いかんを察すべし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
何か日本に固有こゆうな思想が一つでもありはせぬかと、の目たかの目で、本邦ほんぽうの制度やら歴史やらを調べると、神道しんとうだけは純粋じゅんすいなる大和やまと民族の思想であることがわかる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)