神懸かみがか)” の例文
「どうも、将軍はすこし神懸かみがかりにかかっているようだから、将軍にいている邪神をはらい落して上げようと思って来た」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皇后のオキナガタラシ姫の命(神功皇后)は神懸かみがかりをなさつた方でありました。
……あの調子ではきっともうすっかり神懸かみがかっているのですよ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
眞拆まさきかずらかずらとして、天のカグ山の小竹ささの葉をたばねて手に持ち、天照らす大神のお隱れになつた岩戸の前におけせて踏み鳴らし神懸かみがかりして裳の紐をほとに垂らしましたので、天の世界が鳴りひびいて