トップ
>
祖母様
>
ばあさま
ふりがな文庫
“
祖母様
(
ばあさま
)” の例文
故郷の家で、お
祖母様
(
ばあさま
)
のお部屋に、
錦絵
(
にしきえ
)
の
屏風
(
びょうぶ
)
があった。その絵に、どこの神社であったか知らぬが、こんな
瑞垣
(
たまがき
)
があったと思う。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
北海道の奥には、たった一人、
年老
(
としと
)
ったお
祖母様
(
ばあさま
)
がいらっしゃるそうですが、あまり遠過ぎて、何分急場の役には立ちません。
向日葵の眼
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
祖母がなくなつてから私どもはそれを お
祖母様
(
ばあさま
)
の栗 と名づけて大切にしてたが、この節では三本ながら立派な木になつて
銀の匙
(新字旧仮名)
/
中勘助
(著)
石橋に近い小さな家に、早くお国から出て来られたお父様とお兄様(長兄)とが住んでお
出
(
いで
)
のところへ、お
祖母様
(
ばあさま
)
、お母様に連れられて、お兄さん(次兄)と私とが来たのでした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
ぼくの坐った
卓子
(
テエブル
)
は、沢村、松山、虎さんとぼくの四人で、接待して下さる邦人のほうは、立派な御主人夫妻と上品なお
祖母様
(
ばあさま
)
、それに二十一になる美しいお嬢さんの御一家でした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
「あれ、お
祖母様
(
ばあさま
)
にも失礼な、どうしたら
可
(
い
)
いでしょう。……それに、御近所の方、おかみさんたちが多勢、井戸端にも、格子外にも、勝手口にも、そうしてあの、花嫁、花嫁。……」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
子供の時お
祖母様
(
ばあさま
)
から聞いた話で、自由自在に空を飛んだり水にもぐったりするというのです。けれどもそれはただ話に聞いただけで、いくら彼が学者でも、まだ魔法だけは知らないのでした。
魔法探し
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ある日のこと私はお蕙ちやんがお
祖母様
(
ばあさま
)
につれられ学校へはひつてくるのを見て今さらのやうに胸をときめかせた。
銀の匙
(新字旧仮名)
/
中勘助
(著)
此上
(
このうえ
)
寂しい
空
(
あき
)
屋敷にいるより、思い切って、北海道の奥の
年老
(
としと
)
ったお
祖母様
(
ばあさま
)
の許へ行こう、麗子は悲しくも
斯
(
こ
)
う決心して、そっと
邸
(
やしき
)
を抜け出し、上野停車場へ行こうとして居るところだったのです。
向日葵の眼
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ええ。坊ちゃまのお
祖母様
(
ばあさま
)
がいらっしゃるんですよ。」
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「お
土産
(
みやげ
)
をね」と、
祖母様
(
ばあさま
)
が目送されます。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
「あの、お
祖母様
(
ばあさま
)
……お祖母様。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“祖母”で始まる語句
祖母
祖母谷
祖母君
祖母子
祖母上
祖母屋
祖母樣
祖母石