碧蹄館へきていかん)” の例文
あくるどしの正月碧蹄館へきていかんのたゝかいにみんの大軍を打ちやぶりまして味方が大勝利を得ましたことがござります。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
だが、その間に在って、碧蹄館へきていかんの血戦は、退き口の一戦として、明軍をして顔色なからしめたのである。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ところが、ある日の高座で前講ぜんこうのなんとかいう若い講釈師が朝鮮軍記の碧蹄館へきていかんの戦いを読んだのです。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其の才略抜群でのち秀吉が天下経営の相談相手となり、秀吉から「日本の蓋でも勤まる」と言われたが、而も武勇抜群で、朝鮮のえきには碧蹄館へきていかんに於て、十万のみん軍を相手に、決戦した勇将である。
厳島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
僕の友人の神原君は作州さくしゅう津山つやまの人である。その祖先は小早川隆景たかかげの家来で、主人と共に朝鮮にも出征して、かの碧蹄館へきていかんの戦いにみん李如松りじょしょうの大軍を撃ち破った武功の家柄であると伝えられている。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)