石瓦いしかわら)” の例文
ちょっとした石瓦いしかわらのような仏様の破片かけでもあると必ず右へしてまわって行く。それは決して悪い事ではない。これには因縁いんねんがあります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
何故なぜお前のいた糸のが丁度石瓦いしかわらの中にめられていた花のように、意識の底に隠れている心の世界を掻き乱してくれたのか。
なぜというのに、折角旧思想を取片付けてしまっても、その跡の、石瓦いしかわらに覆われた地面の上には、新思想は芽ざして来ないかも知れませんから。
ごろごろとらない石瓦いしかわらが沢山あるより金剛石こんごうせきが二つ三つある方がたっといではないか。どうも困ったものだ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)