矢筒やづつ)” の例文
矢は如何なる物のうちに入れおききしかつまびらかならざれど、獸皮じゆうひ或は木質もくしつを以て作りたる一種の矢筒やづつりしは疑無うたがいなからん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
道家は土間へ入って草鞋わらじを脱ぎ、弓と矢筒やづつを持ってをかがめるようにして、老婆の傍のむしろの上に坐った。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)