トップ
>
瞻
>
まも
ふりがな文庫
“
瞻
(
まも
)” の例文
私
(
わし
)
は今のお
言
(
ことば
)
で、決して心配はしますまい。現に朝夕飲んでおらるる、——この
年紀
(
とし
)
まで——(と打ち
瞻
(
まも
)
り)お
幾歳
(
いくつ
)
じゃな。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だから、教へぬに日月を語ることは、極めて聡い人の事として居た頃である。愈魂をとり戻されたのかなと、
瞻
(
まも
)
り乍らはら/\して居る乳母であつた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
恁言懸けて伯爵夫人は、がつくりと仰向きつゝ、凄冷極り無き最後の眼に、國手をぐつと
瞻
(
まも
)
りて
泉鏡花作『外科室』
(旧字旧仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
しかし残された
刀自
(
とじ
)
、若人たちのうち
瞻
(
まも
)
る画面には、見る見る数千の
地涌
(
じゆ
)
の菩薩の姿が、浮き出てきた。それは幾人の人々が、同時に見た、
白日夢
(
はくじつむ
)
のたぐいかも知れぬ。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
大将刀抜き放ち
瞻
(
まも
)
る我が笑顔写真ニユースに見しといふかや
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
併し、残された刀自・若人たちの、うち
瞻
(
まも
)
る画面には、見る見る、
数千地涌
(
すせんじゆ
)
の
菩薩
(
ぼさつ
)
の姿が、浮き出て来た。其は、幾人の人々が、同時に見た、白日夢のたぐいかも知れぬ。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
愈々
(
いよいよ
)
魂をとり戻されたのか、と
瞻
(
まも
)
りながら、はらはらして居る
乳母
(
おも
)
であった。唯、
郎女
(
いらつめ
)
は
復
(
また
)
、秋分の日の近づいて来て居ることを、心にと言うよりは、身の内に、そくそくと感じ初めて居たのである。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
瞻
漢検1級
部首:⽬
18画
“瞻”を含む語句
瞻視
瞻望
左瞻右視
瞻上
瞻仰
右瞻左瞻
阮瞻
万世瞻依
見瞻
蘇子瞻
落瞻
瞻部
瞻詰
瞻蔔迦
瞻波
瞻戍
春澳瞻淇
打瞻
左瞻右瞻
子瞻
...