相尋あひたづね)” の例文
付て參りし所淺草福井町とやら申町迄いたり其所の路次ろじへ入候は最早もはや丑刻頃やつどきごろとも覺敷おぼしく候に付其夜は外にて夜をあかし翌朝右の駕籠屋へ參り段々相尋あひたづね委細ゐさい事故ことがら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つけよと申渡されコリヤ勘兵衞其品は彦兵衞出入場でいりばよりあつらへなれば早速さつそく辨償わきまへねばならず奉公人彌七行方ゆくへ知れる迄は右の品々しな/″\彦兵衞に聞合せのこらず辨償わきまへつかはせと申さるゝに勘兵衞私し儀も所々しよ/\相尋あひたづねしかども行方ゆくへれず右品々とても高金なれば勿々なか/\調達てうだつ出來難し依ては彌七行方相知るゝ迄彦兵衞不肖ふせう仕つる樣仰付おほせつけられ下さるべしと申立るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)