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盛季
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さかり
ふりがな文庫
“
盛季
(
さかり
)” の例文
彼の庭園には多少の草花を
栽培
(
さいばい
)
して置く。花の
盛季
(
さかり
)
は、大抵農繁の季節に相当するので、
悠々
(
ゆうゆう
)
と花見の案内する気にもなれず、無論見に来る者も無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「
黄檗
(
おうばく
)
を出れば日本の茶摘みかな」茶摘みの
盛季
(
さかり
)
はとく過ぎたれど、風は時々
焙炉
(
ほうろ
)
の香を送りて、ここそこに二番茶を摘む女の影も見ゆなり。茶の
間々
(
あいあい
)
は麦黄いろく
熟
(
う
)
れて、さくさくと
鎌
(
かま
)
の音聞こゆ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
仁左衛門さん
宅
(
とこ
)
の
大欅
(
おおけやき
)
が春の空を
摩
(
な
)
でて
淡褐色
(
たんかっしょく
)
に煙りそめる。雑木林の
楢
(
なら
)
が逸早く、
櫟
(
くぬぎ
)
はやゝ晩れて、芽を
吐
(
ふ
)
きそめる。
貯蔵
(
かこい
)
の
里芋
(
さといも
)
も芽を吐くので、里芋を植えねばならぬ。月の終は、
若葉
(
わかば
)
の
盛季
(
さかり
)
だ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
季
常用漢字
小4
部首:⼦
8画
“盛”で始まる語句
盛
盛大
盛夏
盛岡
盛遠
盛装
盛花
盛返
盛上
盛綱