いたく)” の例文
丁度活動写真を見詰みつめる子供のように、自分は休みなく変って行く時勢の絵巻物をば眼のいたくなるまで見詰めていたい。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ある若き牧牛人蛇山オツエザールの辺に狩りし、友におくれてひとり行く、途上美しき処女が路を失うていたくなげくにい、自分の馬に同乗させてその示す方へ送り往く内、象牙の英語で相惚アイボレーと来た。