疾風はやち)” の例文
船子かこよ船子よ疾風はやちのなかに帆を張ると死ぬがごとくに叫ぶ船子等よ
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
いとみだらかに蒸しいど疾風はやちのもとに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雲、疾風はやちおそはぬさきにのがれよと。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
聞け、今、巷にあへげるちり疾風はやち
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
束の間虚空そらにめぐりて疾風はやち
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
舞ひたつ疾風はやち歓喜よろこび空をりて