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疳違
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かんちがい
ふりがな文庫
“
疳違
(
かんちがい
)” の例文
結婚後
今日
(
こんにち
)
に至るまでの間に、明らかな太陽に黒い斑点のできるように、思い違い
疳違
(
かんちがい
)
の
痕迹
(
こんせき
)
で、すでにそこここ
汚
(
よご
)
れていた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
正直な彼は主人の
疳違
(
かんちがい
)
を腹の中で
怒
(
おこ
)
った。けれども怒る前にまず冷たい
青大将
(
あおだいしょう
)
でも握らせられたような不気味さを覚えた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
守っておった令嬢はこいつ少しは
乗
(
で
)
きるなと
疳違
(
かんちがい
)
をしたものと見えて「いつか夏目さんといっしょに皆でウィンブルドンへでも行ったらどうでしょう」
自転車日記
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なまじい、借金の催促に来たんじゃないなどと弁明すると、又平岡がその裏を行くのが
癪
(
しゃく
)
だから、向うの
疳違
(
かんちがい
)
は、疳違で構わないとして置いて、
此方
(
こっち
)
は此方の歩を進める態度に出た。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は変に思いました。ことによると、私の
疳違
(
かんちがい
)
かも知れないと考えたのです。しかし私がいつもの通りKの室を抜けようとして、襖を開けると、そこに二人はちゃんと
坐
(
すわ
)
っていました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
高柳君はのそりと
疳違
(
かんちがい
)
をした客のように天幕のうちに
這入
(
はい
)
った。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
疳
漢検1級
部首:⽧
10画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“疳”で始まる語句
疳
疳癪
疳高
疳性
疳癖
疳走
疳癪玉
疳癪持
疳癪筋
疳癪声