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畸形児
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きけいじ
ふりがな文庫
“
畸形児
(
きけいじ
)” の例文
私の
著
(
あら
)
わした文学論はその記念というよりもむしろ失敗の
亡骸
(
なきがら
)
です。しかも
畸形児
(
きけいじ
)
の亡骸です。あるいは立派に建設されないうちに
地震
(
じしん
)
で
倒
(
たお
)
された未成市街の
廃墟
(
はいきょ
)
のようなものです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此処の親爺は「新青年」の探偵小説の
挿絵
(
さしえ
)
などにある、
矮小
(
わいしょう
)
な
体躯
(
たいく
)
に巨大な
木槌頭
(
さいづちあたま
)
をした
畸形児
(
きけいじ
)
、———あれに感じが似ていると云うことで、貞之助達は前に彼女から
屡〻
(
しばしば
)
その描写を聞かされ
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
新しい試みを
為
(
な
)
さんとする青年を歓迎する。しかし新しいからいいわけではない。
畸形児
(
きけいじ
)
として誕生しつつあるものもある。それは
戒
(
いまし
)
むべきである。また必ずしも諦観を諷うのみが俳句ではない。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
それに反して、お杉は、幼少の時から見ている
悪戯
(
いたずら
)
小僧のたけぞうがどうしても頭から離れない。しらくも頭で
洟垂
(
はなた
)
れの
畸形児
(
きけいじ
)
みたいに手脚ばかりヒョロ長かった
嬰児
(
あかご
)
の時から知っている武蔵である。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
質屋の前に
疎
(
まば
)
らな
囲
(
かこい
)
をして、その中に庭木が少し植えてあった。三本の松は、見る影もなく枝を刈り込まれて、ほとんど
畸形児
(
きけいじ
)
のようになっていたが、どこか
見覚
(
みおぼえ
)
のあるような心持を私に起させた。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
これ等は開化の業に束縛された
畸形児
(
きけいじ
)
である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
畸
漢検1級
部首:⽥
13画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
“畸形”で始まる語句
畸形
畸形的
畸形物