“きけいじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
畸形児100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに反して、お杉は、幼少の時から見ている悪戯いたずら小僧のたけぞうがどうしても頭から離れない。しらくも頭で洟垂はなたれの畸形児きけいじみたいに手脚ばかりヒョロ長かった嬰児あかごの時から知っている武蔵である。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
質屋の前にまばらなかこいをして、その中に庭木が少し植えてあった。三本の松は、見る影もなく枝を刈り込まれて、ほとんど畸形児きけいじのようになっていたが、どこか見覚みおぼえのあるような心持を私に起させた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これ等は開化の業に束縛された畸形児きけいじである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)