“かたはもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不具者80.0%
畸形児20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三国屋さんごくやの亭主といふのは、長らく役場の使丁こづかひをした男で、身長せたけが五尺に一寸も足らぬ不具者かたはもの、齢は四十を越してゐるが、髯一本あるでなし、額の小皺を見なければ、まだホンの小若者としか見えない。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
愛嬌のある不具者かたはもの=絞首台氏のそのほとり
美しい女の美と見えたものは、実は心の栄養の全く不充分な、そしてやまひつかれとが産んだ反自然はんしぜん畸形児かたはものであつたのだ。現にここにかうして向合つて居る女がそれだ。俺がそれだ。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)