カシコ)” の例文
是に伊邪那岐命見カシコみて、逃げ返り坐す時に、其妹伊邪那美命、吾にハジ見せ給いつと申し給いて、やがて泉津醜女ヨモツシコメを遣わして、追わしめき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
姫は、大門のシキミを越えながら、童女殿上ワラハメテンジヤウの昔のカシコさを、追想して居たのである。長い甃道イシキミチを踏んで、中門に屆く間にも、誰一人出あふ者がなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
姫は、大門のシキミを越えながら、童女殿上ワラハメテンジヤウの昔のカシコさを、追想して居たのである。長い甃道イシキミチを踏んで、中門に屆く間にも、誰一人出あふ者がなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
姫は、大門のシキミを越えながら、童女ワラハメ殿上テンジヤウの昔のカシコさを、追想して居たのである。長い甃道イシキミチを踏んで、中門に届く間にも、誰一人出あふ者がなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カシコみと らずありしを。み越路コシヂの たむけに立ちて、妹が名りつ(万葉巻十五)
足柄の御坂ミサカカシコみ、くもりゆの底延シタバへを、言出コチデつるかも(万葉巻十四)