生氣せいき)” の例文
新字:生気
幼いアデェルを腕に抱いて、私は幼い者の眠——かくも靜かに、かくも苦しみなき、かくも無邪氣な——を見守つて、來る日を待つてゐた。私の生氣せいきはすつかり目覺めて身體のうちに動いた。
ホンノリ血の色がいて處女しよぢよ生氣せいき微動びどうしてゐるかと思はれる、また其の微動している生氣を柔にひツくるめて生々うい/\しくきよらかな肌の色==花で謂つたら、丁度ちやうど淡紅色の櫻草さくらさうの花に髣髴さもにてゐる
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
純潔にして生氣せいきあり、はたうるはしき「けふ」の日よ
白鳥 (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)