甘々うま/\)” の例文
偖又彼の駕籠舁かごかき惡漢わるものどもは浪人夫婦を甘々うま/\と僞り乘て寶珠花屋はうじゆはなやを立出しが程なく熊谷堤くまがやどての中程なる地藏堂の前に來り駕籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さても常樂院は紺屋こんや五郎兵衞を初め四人の者共に威を示し甘々うま/\と用金を出させんと先本堂ほんだうの客殿にしやうれいの正面のみす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二里半なりと云に浪人夫婦の者道中は始めてといひ江戸表へ急ぐ身なれば終に甘々うま/\あざむかれ夫なら急いで頼みますと云つゝ此家を立出てつれの女を駕籠にのせ男はうしろ附添つきそひ乍らつゝみをさして急ぎけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)