“瓦石”の読み方と例文
読み方割合
がせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず、天地の間に生きとし生けるもの、のみはえに至るまで、いずれかたましいなからんや。その霊なきものを無情、草木、瓦石がせきという。これにだも、なお霊あるいわれあり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
自然の化育に従って、その性に従うものは従い、また瓦石がせきともなり蚊虻ぶんぼうともなって変化にまかせて行くべきものはまたその変化にやすんじて委せる。これが本当の「道」であるべきだ。
荘子 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
地誌的な方面からあさると、美作略史みまさかりゃくしとか、新免家伝覚書とか、東作誌とか、作陽誌などの類に、瓦石がせきまちまちながら彼の幼少時の境遇と系図書式でない戸籍面のすすがやや洗われてくるのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)