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瑞西
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スヰス
ふりがな文庫
“
瑞西
(
スヰス
)” の例文
妹の方は顔を赤くして話す様な内気な娘だが、
瑞西
(
スヰス
)
で棒の様な
垂氷
(
つらゝ
)
を見たことなどを語ると姉の方が其れを訳して聞かせた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
瑞西
(
スヰス
)
に
商人
(
あきんど
)
があつた。これまで
重
(
おも
)
に独逸から商品を輸入してゐたが、
先日
(
こなひだ
)
の事
予
(
かね
)
て取引をしつけてゐる独逸の註文取が久し振にすつと店に入つて来た。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
瑞西
(
スヰス
)
の山色をも見せず、伊太利の古蹟にも心を留めさせず、中頃は世を厭ひ、身をはかなみて、
腸
(
はらわた
)
日ごとに九廻すともいふべき慘痛をわれに負はせ、今は心の奧に凝り固まりて
舞姫
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ドリヷルが「先年
瑞西
(
スヰス
)
のベルンの旅先で偶然マネの絵の
掘出物
(
ほりだしもの
)
をして
纔
(
わづか
)
四十フランで買つて来たが、
或
(
ある
)
手筋の人に望まれて三万四千フランで手放した」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
此
(
この
)
恨は初め一抹の雲の如く
我
(
わが
)
心を
掠
(
かす
)
めて、
瑞西
(
スヰス
)
の山色をも見せず、
伊太利
(
イタリア
)
の古蹟にも心を留めさせず、中頃は世を
厭
(
いと
)
ひ、身をはかなみて、
腸
(
はらわた
)
日ごとに九廻すともいふべき惨痛をわれに負はせ
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
僕は往復二ヶ月間の割引二等乗車券を買つて
伊太利行
(
イタリイゆき
)
の汽車に乗つた。
仏蘭西
(
フランス
)
から
瑞西
(
スヰス
)
へ
入
(
はひ
)
ると
最
(
も
)
う真冬の景色で枯残つた菊の花に
綿
(
わた
)
の様な雪が降つて居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
瑞
漢検準1級
部首:⽟
13画
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
“瑞西”で始まる語句
瑞西人
瑞西製