“スヰス”の漢字の書き方と例文
語句割合
瑞西100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドリヷルが「先年瑞西スヰスのベルンの旅先で偶然マネの絵の掘出物ほりだしものをしてわづか四十フランで買つて来たが、ある手筋の人に望まれて三万四千フランで手放した」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この恨は初め一抹の雲の如くわが心をかすめて、瑞西スヰスの山色をも見せず、伊太利イタリアの古蹟にも心を留めさせず、中頃は世をいとひ、身をはかなみて、はらわた日ごとに九廻すともいふべき惨痛をわれに負はせ
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
僕は往復二ヶ月間の割引二等乗車券を買つて伊太利行イタリイゆきの汽車に乗つた。仏蘭西フランスから瑞西スヰスはひるとう真冬の景色で枯残つた菊の花に綿わたの様な雪が降つて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)