“スウィッツル”の漢字の書き方と例文
語句割合
瑞西100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夕へいげんと両々手を携えて門前を逍遥しょうようし、家に帰りて後、始めて秘蔵せし瑞西スウィッツル製の金時計を遺失せしをりぬ。警察に訴えて捜索を請わんか、可はすなわち可なり。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仏蘭西フランスの港で顔を見たより、瑞西スウィッツルの山で出会ったのより、思掛けなさはあまりであったが——ここに古寺の観世音の前に、紅白の絹に添えた扇子おうぎの名は、築地の黒塀を隔てた時のようではない。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)