瑞典スエーデン)” の例文
三つの王冠——瑞典スエーデンの国章はどこにでも見受ける——が陽にきらめいている水辺高層の楼閣——ストックホルムが世界に誇る新築の市役所である。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
瑞典スエーデン生れのアルト。非常にうまい人だ。日本であまり騒がれないのは、地味な歌い手でぱっとしないせいだろうと思う。
東洋の上海にも居りましたし、ストックホルムにも居りました——寒い北海の瑞典スエーデンのね……そうかと思や南阿弗利加みなみアフリカのケープタウンにも居りましたよ。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
料理人は瑞典スエーデンの女で三十五六の女であつたが、名はセルマと云うた。性質の善良な読書と散歩の好きな美しい女で、三十五六とはどうしても見えなかつた。
現在の選出理事国は白、ブラジル、西班牙スペイン、ウルグワイ、瑞典スエーデン、チェッコ・スロバキヤとなっている。総会を議会とすれば、理事会は政府の如きものである。
日本へ来て貿易商館を開いてからまだ間もない瑞典スエーデン人で、キャリソン・グスタフという六尺有余の大男がある。図体ずうたいに似合わぬ、途方もない神経質な奴であった。
葛根湯 (新字新仮名) / 橘外男(著)
朝日の分ではこの処が「初め気が付いたのは何でも瑞典スエーデンか何処かの学者ですが」となっていたのである。
「光線の圧力」の話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ヂュパンやホームズが、近づき難い人間であるに反して、瑞典スエーデンの作家ドウーゼの創造した素人探偵レオ・カリングは、いかにもなつかしみを感ぜしめる人物である。
ヂュパンとカリング (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
瑞典スエーデン式体操、菜食主義、複方ジアスタアゼ等を軽んずるのは文を作らんとするものの志ではない。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ノオベル賞金の創設者として聞えた瑞典スエーデンのアルフレツド・ビイ・ノオベルのやしきに、長年の間まめに女中頭を勤め通した女があつた。ところが、縁あつて他へかたづく事になつた。
それとも日本人かね? 最近、瑞典スエーデンマッチの圧迫を受けてぷり/\している不機嫌な支配人は、彼がむしろ支那人に肩を持つ癖があるのを責めて、皮肉な辛辣な眼つきをした。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
また受苦週(耶蘇ヤソ復活祭の前週)の間、鼠、蛇等有害動物の名を言わず、これを言わば年中その家にそんな物が群集すると伝う(一八七〇年板ロイドの『瑞典スエーデン小農生活』二三〇頁、二五一頁)
語尾にガタンとついているのが瑞典スエーデン語、おなじく何なにカツとあるのが、芬蘭土フィンランド語で、地図も看板もそのとおりだから、旅行者はすくなからず魔誤々々まごまごしてしまう。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
僕らの地図を模写したかもしくは瑞典スエーデンまで出かけて行ってヘジン博士に邂逅いきあって手ずから地図を貰ったか
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ただ、昔からそう呼ばれてますの。なんでも、十九世紀中頃とかに、公爵家の御先祖が戦功をお立てになって、瑞典スエーデンのシーゲムンド六世とかから、おもらいになったものですとか。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
それも、ダンスプランという瑞典スエーデン各地方の踊りのある日でなければ駄目だ。この民俗だんすは、女たちが昔ながらのその土地々々の服装をつけて踊るんだから一度は見る必要がある。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
諾威ノールウエー瑞典スエーデンも旅券の査証は要らないんだ。』