まり)” の例文
日曜日には、教会の礼拝式に行き、子供らと散歩をし、まり遊びをした。——かつて病気にかかったことがなかった。
芝生の上へ広く四隅に人を配置して、一人がまりを投げると、それを一人が棒で受け飛ばしたり、手で受けとめたりして、その度毎に一種異様な声を張り上げて
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さればしつけられしゴムまりの手を離されてぶくぶくとふくれ上がるたぐいにやという者もありき。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
まりを投げて獅子の玉取たまとりなどを演ずるのは、よほど至難むずかしい芸だとか聞いていた。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)