“王昇”の読み方と例文
読み方割合
おうしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王昇おうしょうの代から都軍とぐんに仕官し、兵へ武芸を教え、家は城下の一隅にあって、ただ一人の母とともに、何事もなく暮していた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たれぞと見るに神楽観しんがくかんの道士王昇おうしょうにして、帝を見て叩頭こうとうして万歳をとなえ、嗚呼ああきたらせたまえるよ、臣昨夜の夢にこう皇帝の命をこうむりて、ここにまいりたり、と申す。すなわち舟に乗じて太平門たいへいもんに至りたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と、あたりで黙認している刑吏までを、こう叱咤しったした人がある。それは、禁軍の兵に、棒術の師範をしている王昇おうしょうという武士で、立会いのためこれへ臨んでいたものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)