トップ
>
狒々
>
ひゝ
ふりがな文庫
“
狒々
(
ひゝ
)” の例文
こんな清潔な娘が、十九やそこ/\で、
狒々
(
ひゝ
)
のやうな五十男の玩具になつてゐることに、平次は十手捕繩を離れて義憤を感じます。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おゝ、
船
(
ふね
)
を
焼
(
や
)
いたは
貴様
(
きさま
)
だな。それ
見
(
み
)
ろ、それ
見
(
み
)
ろ。
汝
(
うぬ
)
、
魔物
(
まもの
)
。
山猫
(
やまねこ
)
か、
狒々
(
ひゝ
)
か、
狐
(
きつね
)
か、
何
(
なん
)
だ!
悪魔
(
あくま
)
、
女房
(
にようばう
)
を
奪
(
うば
)
つた
奴
(
やつ
)
。せめて、
俺
(
おれ
)
に、
正体
(
しやうたい
)
を
見
(
み
)
せてくれ。
一生
(
いつしやう
)
の
思出
(
おもひで
)
だ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
一昨日
(
をとゝひ
)
の晩だつたかしら、和蘭屋敷で。あそこにはそれはほしいものがうんとあつてよ。あいつ等は
狒々
(
ひゝ
)
だから、妾達がほしいと云へば垢だらけの襦袢とだつて何でも交換してくれるわ。此指輪だつてさうよ。」
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
ね、親分、
神樂坂
(
かぐらざか
)
小町と言はれた、十九になつたばかりの娘が一人、人身御供にあげられて、
狒々
(
ひゝ
)
見てえな野郎の
弄
(
なぐさ
)
み物にされかけて居るんだ。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“狒々”の解説
狒々、狒狒、比々(ひひ)は、日本に伝わる妖怪。サルを大型化したような姿をしており、老いたサルがこの妖怪になるともいう。
(出典:Wikipedia)
狒
漢検1級
部首:⽝
8画
々
3画
“狒々”で始まる語句
狒々爺
狒々然
狒々旦那
狒々老爺