“物分”の読み方と例文
読み方割合
ものわか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折角せっかく飲みに行こうと云うお誘だから是非行きたいものじゃと云うのが物分ものわかれでその日は仕舞しまい、翌日も屋敷から通って塾に行てその男に出遇であ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「いいとも。ぼくのお父さんは、たいへん物分ものわかりのいいひとだから、きっと承知してくださるよ」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのわけをたずねた一人に答えて、紀昌はものうげに言った。至為しいす無く、至言は言を去り、至射は射ることなしと。なるほどと、至極しごく物分ものわかりのいい邯鄲の都人士はすぐに合点がてんした。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)