“ものわか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物分50.0%
物判16.7%
物別16.7%
物訣16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いいとも。ぼくのお父さんは、たいへん物分ものわかりのいいひとだから、きっと承知してくださるよ」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大方おおかた、独りで出つけない私が、よく車にもかれず犬にもまれず帰って来たって不憫ふびんがるのでしょう」って言ったら、物判ものわかりのい夫婦でしょう。すっかり判ったような顔してらしったわ。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼が打殺す可く竿さおをとりに往った間に、トラも蛇も物別ものわかれになって何処かへ往ってしもうた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
物訣ものわかりのよい当時の評論家角田浩々歌客すら、象徴と、興体の詩とを一つにしていた時代である。上田氏の為事しごとは、多くの若い象徴詩人のよい糧となって行った。
詩語としての日本語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)