牡鹿をじか)” の例文
鹿しかはみなさんもよくてごぞんじでせう。鹿しか本州ほんしゆう四國しこく九州きゆうしゆう朝鮮等ちようせんなどひろ分布ぶんぷしてゐます。牡鹿をじか牝鹿めじかよりすこおほきく、頭部とうぶつのつてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
この歌の近くに、「山辺には猟夫さつをのねらひかしこけど牡鹿をじか鳴くなり妻のり」(巻十・二一四九)というのがあるが、この方は常識的に露骨で、まずいものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
牡鹿をじか鳴く秋の山里いかならん小萩こはぎが露のかかる夕暮れ
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)